お香で呼吸を整える、ということ
呼吸を整えようとすると、かえって乱れることがあります。
お香で呼吸を整える、という言い方をしていますが、何か特別な呼吸法をしているわけではありません。うまく整えようとしなくても、座ることそのものはできます。火をつけて、ただ座っているだけのことです。
なぜ15分なのか
私は朝の仕事前と夜眠る前に、15分だけ火の揺れを見ながら座ります。15分という長さに、特別な理由をつけるつもりはありません。短いから、毎日続けられる。それで十分だと思っています。
呼吸を数えるより、火を見る
呼吸を意識しようとすると、かえって力が入ってしまうことがあります。呼吸そのものより、火の揺れや煙を見ることに意識が向きやすくなります。息を吸ったり吐いたりするたびに、煙がわずかに揺れているように見える。呼吸のリズムを数字で管理しようとすると、かえって呼吸から気持ちが離れていく気がする。火や煙は、数えなくても自然と目に入ってくるところがいい。
整うかどうかは、わからない
この15分で心や体がどうにかなると言い切ることはできません。ただ、火をつける前と、火が消えたあとで、何かが少し変わっている感覚を持つ人は多いようです。それが呼吸なのか、姿勢なのか、時間の感覚なのか。そこから先は、火を灯した人それぞれのものです。答えを急いで決めなくてもいい部分だと思っています。
15分が終わったら、それで終わり
15分が終わったら、そこで立ち上がる。時間を決めておくことの意味は、そこで区切りをつけられることだと思います。