水晶パウダーとは|お香の灰に残る水晶の砂の正体
水晶パウダーは、山口県産の天然水晶を粉にしたものです。私はこれを、お香の原料に合わせています。クリスタルインセンスという名前は、ここから来ました。
水晶は、燃えても消えない材料です。
「水晶の砂」と呼ばれているもの
「水晶の砂」と呼ばれているのは、灰の中に残る、燃え切らなかった水晶の粉のことです。お香に使う原料の多くは木や樹脂で、燃えると灰になって形を失います。水晶は鉱物なので、お香一本を焚く程度の熱では溶けたり燃えたりしません。だから練り込んだ分だけ、灰の中に細かな粉のまま残ります。木や椨の粉とは、燃え方そのものが違う材料です。
なぜ水晶を練り込むのか
水晶は昔から「浄化の石」と呼ばれることがあります。クリスタルインセンスという名前は、そうした言い伝えからではなく、山口県産の天然水晶パウダーを実際に練り込んでいるという、素材そのものから来ています。
灰の中の水晶
一本焚いたくらいでは、灰の中の粒に気づかないこともあります。焚いた本数が増えるほど、灰に混ざる粉も少しずつ増えていくはずです。
灰をどう扱うかは、人それぞれでかまいません。捨ててしまってもいいですし、香炉に残したまま、また次の一本を焚くのもいいと思います。特別な扱い方を決める必要はないというのが、私の考えです。
香りをつけている杉や白檀、形を保っている椨の粉に比べると、水晶は名前にこそなっていますが、原料の中では脇役です。それでも欠かすつもりはありません。名前にした材料が、いちばん静かな役目だというのも、悪くないと思っています。
水晶そのものについては水晶の浄化方法の記事に書きました。お香の材料全体についてはお香の作り方の記事もあわせてどうぞ。私が作っているお香は、こちらにあります。