お香の選び方は、原材料表示をどう読むかで決まる
お香の選び方に迷ったら、私ならまず、原材料表示を見てくださいと答えます。値段やパッケージの美しさより先に、何を燃やして煙にしているかが、そこに書かれているからです。
「香料」とだけ書かれているものは疑ってかかる
お香は本来、白檀や椨の粉、杉といった植物や香木を粉にして固めるものです。原材料表示に植物の名前が具体的に並んでいれば、何が香りのもとになっているかがわかります。反対に「香料」とだけ書かれている場合、それが植物由来なのか、化学的に合成されたものなのかは表示だけでは判断できません。
私が使う椨粉は福岡県産・自然栽培のものです。香りそのものはこの粉ではなく、八女杉のような香木が担っています。椨の粉は生地を固める役目で、原材料表示のどこに何の役割があるかを知っておくと、読み方そのものが変わってくるのです。
「無添加」は何を指しているのか確かめる
「無添加」という言葉だけを見て安心してしまう前に、何が入っていないのかを確認してほしいと思います。私のお香は、化学香料・着色料・防腐剤・燃焼剤・凝固剤・アロマオイルの6つを使わずに作っていますが、「無添加」の中身は、お店ごとに違うものです。気になる場合は、不使用の項目を具体的に書いているかどうかで見比べてください。書いていないからといって、必ずしも使っているとは限りませんが、判断材料の一つにはなります。
はっきり書かれている例を知っておく
「パロサント」「ホワイトセージ」「八女杉」のように、原料の名前がそのまま書かれているものは、読み方に迷いません。反対に「天然香料」とだけ書かれている場合、天然であることは伝わっても、具体的に何の香りなのかまでは分かりません。私は、できるだけ具体的な名前まで書かれているものを、選ぶときの基準にしています。
色や香りの強さだけで決めない
天然の原料は、色にも香りの強さにも個体差があります。鮮やかすぎる色や、開けた瞬間に強く香るものは、着色料や合成香料が使われている場合が多いと思います。とはいえ色だけで決めつけることもできないので、最後はやはり原材料表示に戻って確かめるのが確実です。
迷ったときは、少量で確かめる
原材料表示を読んでも、実際にどんな香りかは焚いてみないとわかりません。私は、まとめ買いをする前に、少量のものを一本だけ焚いて煙の質を確かめることをすすめています。表示を読む習慣は、一度身につけば、次からのお香選びがずっと楽になります。
無添加という言葉の中身についてはこちらの記事に、天然素材と合成香料の違いについてはこちらの記事に書きました。私が作っているお香は、こちらにあります。