お香のプレゼントは、香りを相手に合わせて選びたい
お香を贈るとき、私が最初に考えたいのは香りの強さより、相手がふだんどんな香りに囲まれて過ごしているかです。好みがわからない相手には主張の少ない香りを、すでに香りに親しんでいる相手には少し個性のある香りを。私ならそう選びます。香りをひとつに絞りきれないときは、パロサント・ホワイトセージ・八女杉の3種を少しずつ試せるアソートセットという選び方もあります。
同じお香でも、原料によって香りの表情はまったく違うものです。
香りに慣れていない人には、白檀を
白檀は輸入の香木で、燻蒸処理をしていないものを私は使っています。甘さはあるのに主張しすぎない香りで、お香を初めて受け取る人にも身構えられにくいと思います。和室にも洋室にも馴染むので、贈る相手の部屋の雰囲気がわからないときにも選びやすい香りです。
森や外が好きな人には、杉の香り
登山やキャンプが好きな人、観葉植物の世話をしている人には、杉の香りが驚くほど馴染むと思います。私が使うのは八女の杉や、鹿児島・屋久島の杉です。同じ杉でも、産地によって香りの手触りは少しずつ違います。
毎日焚く人には、燃え方も贈りもの
お香の香りを決めているのは主に杉や白檀で、椨の粉は固める役目を担う縁の下の力持ちです。香りの主役ではないので見過ごされがちですが、火のつきや燃え尽きるまでの心地よさは、この粉が支えていると思います。すでに毎日お香を焚く習慣がある人に贈るなら、香りと同じくらい、この燃え方も贈っていることになると私は思います。
贈る名前にもなった、もうひとつの原料
クリスタルインセンスという名前は、山口県産の天然水晶パウダーを合わせていることに由来します。石や鉱物が好きな人に贈るなら、そんな由来も一緒に伝えると、香りへの興味がもう少し深まるかもしれません。
香りが決まったら、確かめておきたいこと
香りの見当がついても、相手が家でお香を焚けるかどうかという、選び方とは別の話が残っています。香立てを持っているか、共有する部屋で使えるかといった点は、以前別の記事にまとめました。パロサントやホワイトセージも含めた香りの違いをもう少し比べたい方は、香りの選び方の記事もあわせてどうぞ。
私が作っているお香は、こちらにあります。