瞑想に向くお香の香りと焚き方
白檀を焚いても、それだけで瞑想がうまくなるわけではありません。
瞑想にどんな香りが向いているか、と聞かれたら、白檀や沈香のような、香りの重心が低いものを挙げます。ただ、香りの種類そのものより、焚き方や置き方のほうが座る時間を左右するというのが私の考えです。香りの強さより、火を灯すという行為そのものに意味があります。
瞑想に向くとされてきた香りの系統
白檀は、燻蒸処理をしていない天然の香木です。仏教の瞑想文化の中で、古くから使われてきました。甘さの強い香りより、静かに座る時間には、木に近い香りのほうが合うと思います。
沈香や乳香も、瞑想や祈りの場で使われてきた歴史があると言われます。共通しているのは、香りが軽く飛び散らず、部屋の低いところに静かに漂うことです。
香りより先に、置き場所を決める
座る場所を決めたら、お香は顔から少し離した位置に置くほうがいい。煙をまっすぐ吸い込む位置ではなく、視界の端に見える程度の距離です。風の通り道をふさがない場所を選ぶことも、意外と大事なところです。うまく焚けている日は、香りより先に、肩から力が抜けていることに気づきます。
香りは、焚いている間にも変わっていく
香りは、火をつけた直後と、燃え尽きる直前とで少しずつ表情が変わります。座る時間が長い日ほど、その変化に気づきやすいものです。毎回同じ香りにこだわらなくてもいい。強い香りを一度にたくさん焚く必要もありません。細いお香を一本、静かに燃えるくらいで十分です。
香りに、決まった正解はない
白檀が合う人もいれば、木の香りより穏やかな香りのほうが座りやすいという人もいます。何が自分に向いているかは、何度か焚いてみないとわからないところがあります。火のつけ方はこちらに、座っている間の煙の見方はこちらに書きました。私が作っているお香はこちらにあります。