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季節と文化

「いただきます」の本当の意味と歴史

「いただきます」は、目の前の食事にかかわった、いくつもの存在への感謝を表すことばだと言われています。食材になった生きものの命、それを育てたり獲ったりした人、料理してくれた人。それぞれへの感謝が、この一言に重なっているのです。

「いただく」という言葉の由来

「いただく」は、もともと頭の上に物を載せることを指す言葉だったと言われています。目上の人から物を受け取るときに、頭の上に掲げて受け取っていたことから、ものをありがたく受け取るという意味に変わっていった、という説があります。

食事の前に「いただきます」と言うのは、この、ありがたく受け取るという気持ちを、食べる前に一言で表すためだと私は考えています。手のひらを合わせる動作も、感謝の気持ちを形にしたものだという説です。

「ごちそうさま」の意味

「馳走」は、もともと食事の用意のために走り回ることを意味します。「ごちそうさまでした」は、食事のために動いてくれた人たちへ、食べ終わったあとに伝える感謝の言葉です。

海外から見た「いただきます」

英語には、食事の前にこれと同じことを言う習慣はあまりないようです。そのため、いただきますは海外向けの記事で、日本らしい習慣として紹介されることがあります。

私はこれを、特別優れた習慣だとは思っていません。ただ、手を合わせて一言添える時間が、一日に何度かあるというのは悪くないと思います。

材料をいただくのは、食事のときだけではない

私はお香を作るとき、椨の粉や杉の粉を使います。これも、木や森が育てたものをいただいて、形にしている仕事だと思います。福岡県産の椨は自然栽培のもので、香りの主役ではないぶん、あまり知られていません。

手を合わせていただくのは、食事の前だけではないのかもしれません。私が作っているお香はこちらにあります。英語に訳しにくい日本語については木漏れ日の記事、お香の作り方についてはこちらの記事にも書きました。

気になる香りを、暮らしのそばに。

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